大手探偵社代表が起こした事件(続報)
昨年の12月に「写真週刊誌・フライデー」の記事で世間を騒がせた東京の大手探偵社の代表による暴行・強制性交罪の事件を紹介しましたが(当ブログ過去記事:東京の探偵社代表の事件・2022年12月4日)、その事件の裁判の続報が本日、再び「フライデー」に掲載されました。
ネットの記事によればこの探偵社代表はいわゆる半グレ集団の人間で、元暴力団員だったということです。
東京の「大手探偵社」を標榜する『ラビ●ト探偵社(一部伏字)』という会社の代表だった人物で、昨年、女性に対する暴行、強制性交、強制わいせつの罪で逮捕されていました。
本日のフライデーの記事はこちら、
「ビッチ、死ね」と言いながら女性を失神するまで暴行…警察も言葉を失った”自称・実業家”の蛮行」
11/27(月) 8:00配信 フライデー(Yahoo!ニュース)
「事件が起こったのは昨年9月末。下田被告は知人のA子さんを半ば監禁状態にしたうえで4日間にわたって暴行。10月2日、駆けつけた目黒署員によって現行犯逮捕され、傷害と強制わいせつ、強制性交の罪で起訴されています。警察関係者が『ここまで酷い暴行事件はちょっと聞いたことがない』と声を詰まらせるほどの凶行でした」(全国紙社会部記者)
全国に支社を持つ大手探偵会社の代表を務めたこともあるという下田被告。
下田被告の知人がその実情を明かす。
「彼は日頃から自身のSNSでリッチな生活ぶりをアピールしていました。いわゆるキラキラ写真と呼ばれる類のものです。おかげでネット上には、彼のファンクラブのようなものまでできていた。
下田は自分のファンたちを『オーシャン』と呼び、グループラインまで作っていました。ただ、あいつがSNSにアップしていた高級外車は知り合いの社長に借りたもの。リッチな生活はあいつが作り出した虚像なんです」
「八王子の暴走族出身で一時期は暴力団にも所属していた」とも周囲に話していたという下田被告。逮捕当時の取材で、A子さんは本誌に「何度も死を覚悟した」と話していたが、公判で明かされた下田被告の犯行は彼の凶暴性がうかがえるものだった。(記事抜粋)
よく電話相談で、相談者の方に「大手探偵社に依頼しようと思ってたんですが…」など、「大手」という言葉が出てきます。
たぶん、どこの中小探偵社も「え?大手?」って聞き返しますことがほとんどだと思いますが、それはなぜかと言いますと、日本の探偵社で「大手」という業者はほとんど存在していないからです。
ほとんどの「大手と自称する探偵社」たちは、大手のふりをしているにすぎません。
全国に支店があるというのは嘘で、そのほとんどが月数万円のシェアオフィス(レンタルオフィス)の契約をして、お客さんと会う際の部屋を当日レンタルすることができるだけで、普段はそこに事務所があるわけではありません。
一部業者は地方に数店の事務所を置いていますが、そういう業者はほんの少しです。
うちも例えば、東京、名古屋、大阪のシェアオフィスを数万円で契約しておけば、支店と称して、明日からでも大手探偵事務所と称することが可能です。これが「大手探偵事務所」なのです。
登録だけで3~5万円、机を置くだけの一区画レンタルで5~8万円という感じですね。地方でなら普通に事務所借りられそうな金額ですが、レンタルオフィスはキレイですから。
昭和50年代に日本最大の探偵社としてテレビに出て有名だった某社も、平成になって会社を覗いてみたら、社員わずか5名。調査は全て下請けに出していて、調査は一切やっていないという営業専門の探偵社でした。これが多くの大手と称する探偵社の姿ですが、調査員がいないのに探偵社と言えるのでしょうかね?
この業者はボクが以前勤めていた会社の向かい側のビルにあり、こちらが数階上だったので、社内が全部見えていました。
そのため「これがあの大手探偵社の正体か…」と昔から内情を知っていたわけです。
そもそも「大手事業所」の概念とは、ネット検索によると正社員数100人を超える業者が税制上は大手という扱いになるようです。
それだけの社員がいる探偵社、ありますかねぇ…今の時代はないのではないでしょうか?北海道が本社の「さくら幸子グループ」がそれに近いと思いますが。
過去に日本で最も成功した大手探偵社というところがありまして、10年ほど前に事業をやめてしまって今は存在していませんが、「ファミリー総合調査事務所グループ(本社:埼玉県)」というのがありました。
このグループは社員数350人を超える本物の大手で、後にも先にもここほど大きくて、日本の探偵業界を支配した探偵社はありません。今後もありえないでしょう。
日本調査業協会を組織し、実質その本体の運営を行っていた業者です。多くの警察官僚や弁護士も押さえていました。
ボクはこの会社の出身なので、そのため全国の業者の内情を把握しています。
岩手県内の悪徳業者たちも、ボクの出自を知ってるので、表立ってはボクに噛みつく人間はいませんでしたが、影では悪口を言われていました(苦笑)。
県内他社さんがうちに対して言ってたというのを、依頼者さんから聞くわけです。
盛岡の他の業者に相談したら「いちご探偵事務所は料金が安いというのは嘘で本当は100万円以上請求される」とか言ってましたよ!と依頼者さんが教えてくださいます。もちろん、その方はうちと契約になります。うちは本当に一番安くて、調査も粘り強くやるし、裁判の知識も豊富ですので、相談したら違いがわかりますのでね。
今はなき「ガル〇ージェンシー盛岡」さんがよくそういうことを言ってたと聞いていますが、その業者は数年前につぶれてしまいました。
依頼が全くなくて、晩年は焦ってなりふりかまわない状況だったと聞いています。病気の噂もありましたが今はどうしておられるんでしょうね。散々嘘を言われましたので、こちらは心配まではしていませんが、探偵の晩年ということを考えると気の毒には思います。
岩手ではうちというライバルを敵に回しては安定した営業を続けていくことは難しいと思いますね。能力差がありますので。
東京の業者らは、実際には大手と言えるほどの人数がいないんだから、大手というふりをするのはやめるべきだと思います。
別に能力があるなら中小でもなんでもいいじゃないですか。
でも、それは「大手なら安心」という実態とは真逆の価値観を持つお客さんがいるために「営業戦略」としてやっているということなんです。
大手は80万や100万円を超える金額を要求し、調査は安い下請けに出しているだけという会社であることに気づかずだまされる人がいる限りは、彼らにはおいしいビジネスなんでしょう。高い方が安心という方もいるんですよね。
こういう業者にだまされないように消費者は常に勉強していかなければならないなと思います。
東京は暴力団が実質運営する探偵社や相談NPOが存在しているわけですから。今のところ、東北地方には暴力団が運営する探偵社はないと思います。