浮気の言い訳
浮気調査のあと、皆さんがどうされるかと言いますと、大きくは二つに分かれます。
一つは「離婚」。
もう一つは「配偶者の浮気相手に慰謝料請求」です。
だいたいどちらを選択しても弁護士さんを入れることになります。
よく相談の際に「夫に証拠を突き付けてやりたい!」とおっしゃる方は決して少なくはないのですが、当事務所ではそれを「バカのやることですよ」と説明します。
証拠を突き付けて「ごめんなさい、もうしません。反省しました」と言う人は一人もいませんし、むしろ逆ギレされて、攻撃が激しくなるか、配偶者を無視してくるか、になります。
そう説明すると、皆さん次に同じことを聞いてこられます。
「証拠を見せないと夫が納得しないです、証拠を見せないと絶対に認めません」と。
同じことを聞かれるのでいつも同じお話になりますが、「認めさせる必要がどこにあるんですか?認めてもらう必要がないです」と言うことになります。
必死にごまかし、相手の女をかばうだけで、証拠を見せても何も変わらないのが現実です!
ボクらは過去に何千件もの相談や調査をしてきて、皆さんがその後どのようになったのかを知っています。
ほとんど例外というものはなく、3~4パターンのどれかになるだけなんです。
証拠を見せたり、もしくは見せずに自分で話し合いをしても、だいたいが「証拠を出せ。証拠がなければ話し合いもしない」と言い返されます。
そのために証拠を見せたいという気持ちはわかります。
でも、証拠を見せても、本当に反省して浮気をやめる人は一人もいません。
証拠を確認したら、その証拠をごまかす言い訳を並べて、最終的には暴言を吐いてくるか、無視か、離婚を要求してきます。
浮気をやめる人はいません。
証拠を突き付けて、反省モードになるなんて、それはドラマの中の話です。
確かに風俗とか、やれればいいということでいろんな女性と遊んでるだけの遊び人の旦那は一旦反省の姿を見せると思います。
でも、探偵事務所にまで依頼となる方々のケースは、そういうちょっとした遊びの浮気とは違い、すでに浮気相手に入れ込んで、離婚の気配を感じるようになっている危機的なものがほとんどなんです。
そういう相手に浮気の事実を認めさせる必要はありません。そんなところを努力するだけ時間の無駄です。
認めさせなくていいんです。
慰謝料請求したらいんです。
証拠があるんですから。
証拠は裁判にならなければ相手に見せる必要がないんです。
手の内を明かす必要はありません!
離婚を迫って来てる夫の浮気の証拠を取ったあとで、弁護士さんを入れる前に、夫と一旦軽く話し合いをすることはボクもオススメしています。
相手の出方を見ることは大事なことですから。
すでに離婚を要求されている場合は、その条件(養育費、財産分与など)をどう考えているのかなどを聞くことは間違ってないです。
ただ、その話し合いの際に、証拠が何かあるんだな、と夫もなんとなく気づくことは多いです。
妻が「浮気しているんでしょ!」とケンカを売るだけの場合は、夫も高圧的に逆ギレして攻撃してくるものですが、妻が静かに話し合いをしてくると、何かを察するということが多いものなんですよね。
その際に、夫が浮気をごまかすために言う浮気の言い訳って、みんないくつかの同じパターンになります。
最初は、「証拠はあるのか、あるなら見せろ」に始まり、
冷静な妻の様子を見て、何かがあることを察すると、「確かに会社の女性のアパートには行った。でも、それは彼女が元カレのストーカー被害にあっているということから、防犯のために行ってただけだ」と言い訳を始めるというのが鉄板ですね。
もしくは「彼女が会社のことで悩んでいて相談にのるために行っただけだ」ですね。
ラブホテル利用のパターンでも同じです。
「相談にのるために人目につかない場所がたまたまホテルだっただけだ」ですね。
まぁ、それらの言い訳くらいしかできませんよね。
それに対して、あえて「おかしいでしょ!」なんて言い返す必要もないです。
しょうもない言い訳を心の中で笑ってください。苦笑いですが。
ストーカーから、なんでお前が一人で守ってやらなきゃいけないんだっつーの。
相談にのるためにラブホですって!
アホかと。
相談にのるなら、ファミレスや、カラオケボックス、個室居酒屋とかでもいいですよね。
まぁ、それだって配偶者から見たら嫌ですが。
他の同僚も交えて相談しろよと。
もちろん、相談ではなく、不貞行為のために行ってるわけですから、ラブホや相手の部屋なわけですけどね…。
この手の妻子持ちの男性に相談を持ち掛けて接近してくるヤバイ女のことをネット界隈では「相談女」と呼ぶらしいです。
何のひねりもないストレートな名称ですが、それがなんか逆に妖怪っぽいですね(口裂け女みたいな…若い人は知らないだろうなぁ)。
ほんと、毎回馬鹿らしい言い訳を聞かされるだけなので、浮気の事実を追及する必要はありません。
どちらかと言えば、やはりここ数ヶ月の旦那の態度を見て来て、もう我慢できず離婚を選択する方も多いので、離婚を選択するというのであれば、もう話し合いの必要もなく、弁護士からの通知でスタートして構いません。
相手の土俵で話し合いをする必要はないです。
相手にペースを合わせる必要はないです。
自分と子どもの今後の人生のためにサクサクと進めて行くのが一番良い結果となります。
どんな状況になろうが、ケンカをしてはいけません。一生嫌な気持ちを引きずることになりますので。
離婚後に大事なのはお金です。特に子どもがいれば間違いなく。
10万でも、100万円でも、多くのお金をいただくことが大事なんです。
浮気を認めさせることを目的としてはいけません。
夫から、もしくは浮気相手の女から、慰謝料や養育費として賠償金をもらうことが目的なのです。
そのためには素人考えで突っ走らずに、ボクらや気の利く弁護士さんに相談をして、損得を考えながら冷静に進めることです。
証拠があれば、やつらがいくら浮気を否定してきても、慰謝料の支払いからは逃れられないんですから。
大事なのは再出発のためにお金をもらうことです。
気持ちの部分は時間と共に変化しますが、子育ては待ったなしでお金がかかりますので。
一つ一つしっかり進めて、再出発を少しでも良い形で始めていきましょう。
そのお手伝いをするのが当事務所ですから。